2009.
09.
02
お題サイトまわって、兄離れをした弟の話を書きました。マスケットが滑り落ちたのは兄さんがすべてを諦めたからか、雨のせいなのか、片手で泣くには涙が多すぎたのかは知りませんが、たぶん彼はきっと雨のせいにするとおもいます。諦めるには愛しすぎて、泣くのは認められなかったからだとおもうんだ。いやあの、全部92の話です。倉庫掃除の後半はちょっぴり悲しい。あのときいっしょに泣けたなら、っておもってるから、今でもマスケットは倉庫の中にしまわれたままなんだ。
っていう夕焼の妄想です。英と米のはなしだよ!タイトルに添えてない感じがむんむんする。
検索に引っ掛かるとちょっとなんかしょぼーんってなるので92名は伏せてます。でもたぶんあぶり出しとかで出てくると思う。みなさん火事には気をつけて。
てか書き終わってから気づいたけど英さん言葉にならない言葉しか喋ってないわ…
っていう夕焼の妄想です。英と米のはなしだよ!タイトルに添えてない感じがむんむんする。
検索に引っ掛かるとちょっとなんかしょぼーんってなるので92名は伏せてます。でもたぶんあぶり出しとかで出てくると思う。みなさん火事には気をつけて。
てか書き終わってから気づいたけど英さん言葉にならない言葉しか喋ってないわ…
マスケットが手から滑り落ちたのは雨のせいなんだ。
誰にともなく心の中で言い訳をしたら、その隙にぽろりと涙が落ちた。ちがうおれはないてない、ああ、ちくしょ、う。目尻に溜まった雫が邪魔でぎゅっと目を閉じたけど、次から次へと溜まるそれは尽きないから手を当てた。
目の前のおれの大事で大切でかわいくてかわいくてしょうがなかった弟がそっとおれの名前を呼んで、ああ、雨の音がする。
「あんなに、」
俯いた視界の中に自分の雨のせいでくすんだ金色になっている髪の毛が見えて、その隙間から震える靴が覗いた。戸惑うようにすこしだけ揺れたそれがすぐに濡れた草を踏みしめて、そして頭上からもうすぐ消える弟の声がする。
「大きかったのにな…」
呟いたその声が、震えていたのは雨のせいなのか、とうとうおれはわからないままで。
*
そっと静かに雨がやんで、ゆっくり顔を上げた自分の目にはもう弟は映らなくて、代わりにたった今おれから独立した自由の国が立っていた。かすれた声で名前を呼べば、目の前の国はちいさく苦しそうに息をついて、そしてくるりと背中を向けた。まだすこしだけ雫の残る目には大事で大切でかわいくてかわいくてしょうがなかった弟の背中に見えて、だから名前を呼んだ。大事で大切でかわいくてかわいくてしょうがない、いとしいおれのおとうとのなまえ。
「、 !!」
けれど消えた弟がもう振り返ることはない。
叫ぶ背中は役に立たない
独立戦争、とか。
title by dizzy'
20090902 夕焼
プロフィール
